若者や女性のハーレーライダーが増えた理由とは
昔はハーレーと言えば経済的に余力のある富裕層が主な客層でしたが、現在は事情が違ってきています。若者や女性のハーレー乗りが増えており、ツーリングや市街地走行などでもよく見られます。若者や女性の客層が増えた理由は、排気量の比較的小さいハーレーが生まれたことが大きいです。
近年は750ccの排気量が登場し、見た目が小さいことから威圧感がありません。エンジンが小さいので車体は軽く、女性でも取り回ししやすいのが特徴です。さらに小排気量モデルは価格が安く、手が届きやすくなったのもハーレーが普及した理由でしょう。
また免許制度の変更により、教習所で大型二輪免許を取得できるようになったことも関係しています。昔は大型二輪免許を取得することを限定解除と呼んでおり、中型二輪免許の条件指定である400ccまでに限るという条件を解除するという意味でした。
当時の限定解除は非常に合格率が低く、都道府県によっては合格率が2%を下回るところもあったのです。
現在は試験場に行かずとも、教習所で気軽に大型二輪免許を取得できるようになりました。それがきっかけで爆発的にハーレーライダーが増えたのです。
教習所のなかには教習バイクにハーレーを導入しているところがあります。ハーレーは鉄の馬と称されるように、他のバイクよりひときわ重たいと印象付けられていましたが、いざ乗ってみると思ったより乗りやすかったという意見が少なくありません。実際に教習所でハーレーに乗って、ハーレー購入を決めたという若者や女性は少なくありません。昔のハーレーは故障が多い現実がありましたが、現在は故障のリスクがかなり低くなっています。趣味や娯楽のためだけでなく、実用的なバイクとしても認められ始めているのです。